今回は、小学校で算数が得意な我が子が家庭でやっているお勧めの家庭学習「ソロタッチ」についてご紹介します。
現在、下の子がソロタッチというアプリでiPadを使って計算の学習をする通信講座を受講しています。上の子が通っていたそろばんに通わせたいけど、送迎が大変なので何かいい通信講座はないかと思っていたところ2年生の初めの頃にソロタッチを知り、入会しました。
そろばんのような絵の画面をタッチして計算スキルをみがくアプリです。
「算数は得意なので、得意分野を伸ばしてあげたい。」
「中学受験に向けて入塾前のベースづくりを家庭学習でやりたい。」
「なるべく、塾にたよらず家庭学習で算数の力を伸ばしてあげたい。」
「計算が苦手なので計算スキルを伸ばしてあげたい」
「推奨年齢が2年生までだけど、2年生から始めてどうだった?」
このような悩みを持つ親御さんに、ソロタッチのメリット・デメリット・2年続けた感想等をまとめていますので、参考にしてみてください。
➾継続するコツをしりたい方はこちら☛「【ソロタッチ】お悩み解決!継続のコツをご紹介」
➾文章問題のお勧め問題集はこちら☛「算数の家庭学習②」の記事をご覧ください。
ソロタッチのメリット
- 計算が得意になる
- 中学受験対策にもなる
- 親が教えなくてもひとりでどんどんすすめられる
- 卒業までの期間が短いので経済的(iPadがあれば)
- モチベーションを上げる要素もなくはない
- 集中力がつく
- ちゃんとやっているか親が確認できる
暗算が得意になる
ソロタッチは計算が得意な子がどんどんスキルを伸ばせるだけでなく、計算が苦手な子も得意になるアプリです。
そろばんのように視覚と感覚(タッチ)で計算力を伸ばせるので、指を使わないと計算できない子にとってもイメージがつかめやすく指を使わなくても計算ができるようになっていきます。
そろばんに比べて早い時期に暗算の習得が可能だと言われています。
ソロタッチの場合、画面を両手を使ってタッチするので、そろばんよりも早く答えが出せます。
また、コマ(そろばんのような)が画面になく頭の中でイメージして計算する練習もあるので、暗算を習得できるのが速いと言われているのではないかと思います。
学校での計算問題は、掛け算も割り算も分数の計算もつまづくことなくほとんど満点をとれています。
中学受験の対策にもなる
最近よく教育系YouTube動画で見かけるのが、「公文式VSそろばん」どちらが中学受験にいいかという質問に、中学受験受験のプロ達(塾講師等)は「そろばん」がいいと口々に言っています。
ソロタッチはそろばん式の計算なので、そろばん同様ソロタッチは受験対策にばっちりだということになります。
更にそろばんよりもイメージして暗算できるようになるので右脳も鍛えられて、記憶力・集中力・ひらめき力など算数だけでなく他の教科へのいい影響もあるのではないかと考えます。
我が家は中学受験を考えていませんが、受験研究社の高難度のテキスト「トップクラス問題集」を家庭学習で使用しています。
以前は挫折したテキストですが、3年生の現在難しい穴あきの計算問題なども解けるようになっているのはソロタッチを続けてきたおかげだと思います。
学習の習慣化を身につける意味でも、毎日家で取り組めるソロタッチがおすすめです。
また公文やそろばんに通うと準備から始めて家に帰ってくるまで少なくとも1時間以上は毎回かかってしまいますが、家での数十分ですむソロタッチは時間の節約にもなります。
親が教えなくてもひとりでできる
新しい単元では、わかりやすく動画で説明してくれるので、親の手を借りずに自分の力で進めていくことができます。
私はそろばんの知識がほとんどないので、子供がやり方がわからなかったら教えてあげられないかも…と心配していたのですが、アプリの説明だけで十分理解できたのでやり方を聞かれることもなくどんどんひとりで進めています。
忙しくて勉強を家で見てあげられない親御さんにもとても便利なアプリで、勉強の実績もいちいち保護者ページを開いて確認してということをしなくても、ホーム画面で3日間分の実績がすぐにイラストでわかるようになっているので確認にも手間がかかりません。
子供がやっていないとイラストを見るとすぐにわかるので、子供がやったと嘘をついたりサボり癖がある場合でもすぐにばれてしまうので子供もサボりにくいです。
ただ、スマイルゼミなどの通信講座等によくある親へのメール通知機能がないので、iPadで確認する必要があります。
卒業までの期間が短いので経済的(iPadを持っていれば)
ソロタッチはネット会員の場合月々4,000円(iPad代別途)です。
アプリにしては少々高いように感じますが、卒業まで一般的に1~2年(個人差あり)と短い期間です。また毎日どれだけ使っても月々の定額制なので安心です。
iPadとWifi環境が家にあれば、そろばん教室に3年間ほど通っていた上の子のときよりも経済的です。
もちろん、2年以上続けたければ続けることも可能です。
モチベーションをあげる要素もなくはない
がんばった分だけ、国旗を集めたり、魚のえさを集めて成長させたり魚の種類が増えたり、☆が集まると次のステージにランクアップできたり、子供にとって頑張れる要素が盛り込まれています。
あと☆いくつゲットしたら次のステージに進めるかも一目でわかるのでモチベーションも上がっているようです。
我が子は水族館が大好きなので、喜んで魚に餌をあげていますし、☆が増えるたびに喜んでいるのがいいモチベーション維持に繋がっているようです。
スマイルゼミなどの通信講座と違ってポイントが貯まるとゲームができる等はないので、魚好きでない子にとってはモチベーションアップになる要素はアプリ内には少ないかもしれません。
いくら魚好きな子供でもそれだけで継続していけないので、ソロタッチをやったらテレビゲームを30分やっていいよなどと決めています。
その他、モチベーションをあげる要素として全国の生徒の上位の成績がでるので上位を狙えるこどもにとっては目標ができますし、たとえ成績上位が狙えなくても、朝早くに学習したランキングもあるのでモチベーション維持にもつながります。
集中力が付く
紙で計算すると自分のペースでだらだらとしがちですが、アプリがテンポよくどんどん次の問題を出してくれるのでだらだらしている暇がありません。
子供は早く勉強を終わらせて遊びたいので、集中してどんどん出てくる問題を解いていくので自然に集中力がついていきます。
ドリルや宿題をやっているときは、雑談ばかりする子ですが、ソロタッチの時だけは目つきも変わり、「聞こえないかいから静かにして!」と言っていつも集中してやっています。
やったかやっていないか後から確認できる
ソロタッチをきちんをやっているかやっていないか過去のデータで確認できます。
ある時期、毎日やっているように見せかけて実はほぼやっていない日が続いていたことが発覚しました。
声掛けはしていたので、きちんとやっていると思い込んで確認していなかったのですがある日ふと確認してみると何日もやっていないことがわかりました。
子供を信じていたのでショックでしたが、過去のデータを一緒に見てしっかり話をしました。
子供にもうやめるか聞いたところ、これからはちゃんとがんばるという返答だったので継続していますが、しばらくは毎日終わったらiPadを見せに来るという決まりにしました。
また過去数日と当日の分は、ホーム画面にどれだけやったかイラストで一目でわかるようになっているので、保護者の管理画面等でデータをいちいち開かなくても確認できるところが便利です。
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ソロタッチのデメリット
- iPadが必要
- 最初のレベルが選べない
- ご褒美要素がいまいちで単独ではモチベーション維持が難しい
- 学習の通知機能がない
- 人との関わりがない
iPadが必要
ソロタッチのアプリをダウンロードできるのは今のところiPadだけです。androidのタブレットしか持っていなかった我が家は新たに購入する必要がありました。
上の子がiPadのアップルペンを使ってイラストを描きたいというのも同時期に言っていたのでいいタイミングではあったのですが、安いものではないので継続できるか不安ななか購入しました。
ソロタッチを期に購入したということもあり、せっかく買ったのだから続けないと!身につけてもらわないと!という気にもなったので、結果的にはモチベーション維持につながりました(笑)
そして、持っていたandroidのタブレットに比べて格段にサクサク動くし、絵も描きやすいし購入してよかったなと思っています。
我が家が使用しているiPadはiPad Airです。ソロタッチを使う際にとてもいいサイズ感です。
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最初のレベルが選べない・飛び級もできない
ソロタッチは年齢や子供の計算力に関係なく、全員最初のステージから1つずつ上がっていく必要があります。
そのため、計算が得意だった我が子は始めのステージの簡単すぎる問題に徐々にイライラしてきて、答えがわかるのにタッチミスで間違えてしまったときなど、イライラが爆発してしまう場面が何度もありました。
始めはかなり忍耐力が必要になります。
そして、簡単すぎる問題をみている親としてもこのまま続けて計算が得意になるのだろうかと不安になることもありました。
そろばんを習っていたダンナもこれ意味あるの?本当に計算できるようになるの?と最初は疑っていました。
タッチや計算に慣れるには基礎をしっかりやらなければいけないということもわかるのですが、もう少しレベルに合わせて進むスピードを上げられたり、レベルにあったところからできれば最初の不安やイライラが減らせるだろうなと思います。
そして、初めてすぐにやめてしまうという残念な結果を回避できるんじゃないかとも思います。
ご褒美要素がいまいちで単独ではモチベーション維持が難しい
1つのセクションが終わると国旗がもらえたり、魚のえさがもらえたり、魚が増えていったりといくつかご褒美要素があるものの、国旗や魚に興味がない子にとってはモチベーション維持を維持できる魅力的な要素がありません。
魚が好きな我が子でも、魚のえさのためにソロタッチをやろうという気にはならないので、ソロタッチをしたらスイッチをしてもいいなど、アプリ外でご褒美がないと続けることはできていないと思います。
どの通信講座においてもその点はあまり変わらないと思うので、他でご褒美をあげれば毎日コツコツ続けられるのではないかと思います。
勉強してご褒美を与えるのはどうかとも思いますが、低学年の自宅学習の習慣化には必要なのではないかと思います。
学習の通知機能がない
上記にもありますが、毎日声掛けしていても子供がこっそりサボっていた時期がありました。
親が毎日学習履歴ををみて確認できていれば大丈夫なのですが、一人でどんどん進められるソロタッチはなかなかそういうわけにもいかず子供に任せっきりになってしまいうっかり確認していなかったということが多々ありました。
そんな時、いつも思うのが他の通信講座のようにラインやメールで子供が今日もしくは今週どのくらい勉強したか通知がくればいいのになと思います。
通知機能があれば、子供のやり忘れやさぼっていないかなど気づきやすいのでありがたいです。
人との関わりがない
上の子が通っていたそろばん教室では、先生や友達との関わりがありました。
それがモチベーションにもつながっていたように思いますし、今でもそろばんでの思い出を話してくれたりするのでいい経験だったと思っています。
通信講座のソロタッチではそういった人との関わりがないのが難点ですが、そろばんに通う時間の代わりに友達と遊ぶ時間がたくさんあるという利点もあります。
もし、近くにソロタッチの教室があれば通うこともできます。
教室では、みんなで協力してミッションにとりくんだり競争心もあるのでよりモチベーションがあがり成長のスピードは速いかもしれません。
ある日ソロタッチの紹介動画で教室の様子を見た子供が、自分も教室に通いたいと言いました。
我が家の近くに残念ながら教室がないので通えませんが、今まで何の習い事も自分からすすんでやりたいと言ったことがなかった子供が言い出したのでびっくりしました。
ソロタッチを続けた結果
ソロタッチを続けてどうなったかというと、
計算ミスが減って暗算がかなり早くなり、現在3年生になりますが学校のテストは、掛け算割り算や分数の問題もほぼ100点です。
また、家庭学習でやっている「トップクラス問題集」という高難度の問題集の穴あき計算問題なども解けるようになりました。
ソロタッチをやり始めた当初は虫食い算等はなかなかとけず一時ワークを中断していましたが、ソロタッチで計算スキルが上がったころに再度チャレンジしたらどんどん解けるようになっていてソロタッチの効果を実感しました。
子供も算数は得意という自信があるようです。始めたばかりは何度も挫折しそうになったり、途中何日もサボっていたりと山あり谷あり色々ありましたが、将来に絶対に役に立つ計算スキルなのでソロタッチをやらせて本当に良かったと思います。
ソロタッチだけでは養えない文章問題や図形問題の対策はこちらの記事をご覧ください➾算数の家庭学習②問題集
ソロタッチを続けるコツを知りたい方はこちらの記事をご覧ください➾【ソロタッチ】お悩み解決!継続のコツをご紹介
こちらのブログは主に読字障害(学習障害・ディスレクシア)の子供のための勉強法を綴っています。読字障害の子供が本好きにまで成長した家庭学習について詳しく記事にしていますので、国語がさっぱりできない等のお子さんは下記の記事を是非参考にしてみてください。
➾漢字の覚え方①・②
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