カタカナ・漢字の読み書きが苦手な子供のための覚え方【カタカナ・部首習得編】

読み書きが苦手な子にとってカタカナや漢字を覚えることは一苦労です。

通級で覚え方を教えてもらったり、家庭で記憶術の方法を取り入れたり色々な方法を試しながら我が子に合った覚え方を探り、だんだん覚えられるようになってきました。

漢字を覚えるためのベースとして、まずはカタカナの習得と部首やつくりを覚えることがとても大事になってくるので「カタカナや部首の習得方法」についてお伝えします。

通級で教えてもらった学習方法や家庭学習で使用して効果的だったテキストのご紹介や、子供のモチベーションを保つ方法も大事なポイントになってくるので是非参考にしてみてください。

漢字の覚え方実践編】へ続きますので合わせて読んでみてください。

カタカナを完璧に

漢字を覚えるためのベースとして、まずはカタカナを完璧に覚えることからはじめます。

漢字を元に簡単な表記にしたものがカタカナなので、カタカナの読み書きを完璧にできるようになることが漢字習得にとても大事だと通級の先生がおっしゃっていました。

カタカナは普段書くことが少ないので意外とすぐに出てこなかったり、忘れてしまっていることもあるので現在の学年に関係なくカタカナの復習から取り組んでみることをおすすめします。

読み書き苦手な子にとって、カタカナやアルファベットのように単純な文字は、特に見分けがつきにくかったり混乱しやすい文字のようなので、なかなか覚えられなくてもイライラせずにじっくり時間をかけてフォローしてあげるといいと思います。(英語圏でディスレクシアが多かったり、カタカナだけディスレクシアという場合もあります)

※カタカナは完璧に覚えているというお子さんは目次7の【部首やつくりを覚える】や【漢字の覚え方②実践編】をご覧ください。

アプリを使ってカタカナを読む練習

まずはカタカナをスラスラと完璧に読めるようにするために『ディスレクシア音読指導アプリ』というアプリを使って練習しました。

フラッシュカードのようにカタカタを読んでいくアプリです。文字と読みを自動化するトレーニングができ、単音から単語まで徐々にステップアップできる内容になっています。

文字が出てきて数秒後に音声が流れるので、音声が流れる前に声に出して(または心の中で)回答します。回答があっていたか間違っていたか自分で〇か×をタップすると次の問題に進みます。
音声が回答してくれるので親が一緒じゃなくても一人で学習できるのでとても便利なアプリです。

音読の勉強法でご紹介したものと同じアプリです。ひらがなとカタカナに対応しています。
鳥取大学の研究で作成されたアプリで、 無料でダウンロードできます。

                   

👇ボタンをクリックすると各ダウンロードサイトが開きます。

50音順でカタカナをスラスラ書けるように

カタカナを読めるようになったら書く練習です。ドリル等を使って書く練習をしました。

「ン」「ソ」や「シ」「ツ」など見分けにくい字は書き順などをしっかり丁寧に根気強く教えてあげます。

👇『1日5分でじがかけるほん カタカナ 決定版 』は、たくさん書く練習ではなく丁寧に言葉を使ってカタカナを覚えることができるので、読み書き苦手な子どもにわかりやすいドリルです。カタカナのほかにもひらがな・数字編もあります。


一通り書けるようになったら、通級では50音順「ア~ンまで何分で全部書けるか」タイムをはかりました。

通級に行くたびにタイムをはかりどんどんタイムを縮められるようにし完全に自分のものになるまでやりました。 

子供はタイムをはかるだけでゲーム感覚になるようで、やる気が全然かわってくるのでお勧めの方法です。子供にも使いやすいおすすめの👇タイマーつき時計です。

この時計はドリルをやり終わる時間を計る時、あと10分ゲームをしていい時、30分勉強を頑張る時、あと10分で家を出るときなど、ストップウォッチ機能や5分刻みタイマーなど子供が簡単に設定しやすいように作られているので、我が家は一人一台に与えて大活躍しています。

聞いた言葉をカタカナで書く・絵や物を見て書く

意味をもつ言葉、例えば「テレビ」「ボールペン」「ソファ」「バナナ」などカタカナ語を聞いて書いてみる。

意味をもたない語、例えば「ギャボジョ」「ラオミョ」など意味をもたない言葉を聞いて、書いてみる。

③部屋の絵やくだもの屋さんの絵など、もしくは部屋のなかにある物の中からカタカナで書ける物を考えて書き出してみる。

こちらもタイムをはかって「制限時間以内に何個書けるか!」などと、ゲーム感覚でやるとやる気にもなりますし、日に日に自分で成長を実感できるのでお勧めです。

「今日は〇個書けた!昨日より多くかけた!!」と自信や楽しさにつながります。

カタカナポスターをトイレに貼る

カタカナポスターはぷりんときっずさんの国旗カタカナ表を使用していました。カタカナだけのポスターよりも国旗つきの方が子供の興味もわいて早く覚えられたように思います。

デザインもこの他に可愛いピンクやシンプルなホワイトなど4種類あるのでインテリアに合わせて選ぶことができます。

👇画像をクリックするとサイトに飛べます

世界地図と国旗プリントでポスター作り

無料でダウンロードできる世界地図ポスターと国旗ポスターを切り貼りして、オリジナルポスターを作成しトイレに貼っています。
カタカナも地図も国名も国旗まで覚えられます!

我が家が大変お世話になっているぷりんときっずさんの世界地図ちびむすドリルさんの国旗ポスターをコラボして自分で切り貼りして作成しました。

こちらもトイレに貼っています。また、国旗なしの地図のみのポスターをリビングに貼り、テレビ等で出てきた国がどこだかいつでも確認できるようにしています。

👇画像をクリックすると各サイトに飛べ印刷できます

世界地図
国旗

ポケモン図鑑でカタカナを覚える

ある程度、読めるようになってきたらポケモン図鑑を読んでカタカナに慣れていきました。ポケモンが好きな子にとってはポケモン図鑑はたくさんのカタカナに触れらるので、楽しみながら覚えられとてもおすすめです。

興味があることで覚えるのが一番定着しやすので、ポケモンに興味がない子でも恐竜・乗り物・昆虫・ディズニーキャラクターなどお子さんが好きなジャンルで、カタカナがたくさんある図鑑等を選んで買ってあげて、少しでもカタカナに触れる機会を増やしてあげるといいのではないかと思います。

部首やつくりを覚える

通級ではカタカナを習得した後は特に部首について力を入れて教えてくれました。

先生の手作りの部首カードを使っていたようです。

家庭で手作りするのも大変なので、「へん」や「つくり」をゲーム感覚で学べるカード👇がおすすめです。いくつかやり方があるのでご紹介します。

①フラッシュカードのようにして「へん」を覚える

②カードを並べて「ごんべん」はどれだ?などと問題を出して「へん」を覚える

③真剣衰弱やババ抜きのようなゲームで「へん」と「つくり」を組み合わせて一つの漢字を作る

このように徐々にステップアップしていくことができ色々な使い方ができます。

読み書きが苦手な子供用のテキスト👇『読み書き苦手な子どもへの〈漢字〉支援ワーク』というワークは、部首やつくりを練習したり様々なアプローチで漢字を覚える方法が出ているのでお子さんに合う覚え方が見つかるかもしれません。

↑ 1~3年生編

↑ 新刊本は学年ごとに出版されています

まとめ

ふだんの生活や、学校の授業でカタカナに触れる機会はひらがなや漢字に比べて少ないので、中学年になっても意外と定着していない場合があります。

家のいたるところにカタカナポスターを貼ったりアプリを活用して、カタカナに触れる機会を自然に増やしてあげることをお勧めします。

読み書きが苦手な子供にとっては宿題をやるだけでも一苦労なのに、宿題以外にも勉強しなければいけないのは子供にとって負担にもなります。

なので、なるべくゲーム感覚の要素を取り入れてみたり、「今がんばれば宿題をするのも少し楽になるからがんばろう!」などとモチベーションを保てる声掛けをしてみてください。

※カタカナのみディスレクシアというケースもあるようなので、その傾向が強いお子さんには無理にカタカナを完璧に覚えさせようとせずに次の記事の【漢字の覚え方実践編を参考にしてみることをお勧めします。

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