今回は我が子が読み書き苦手かもしれないと感じてから通級に通うまでの経緯や通級とはどんなところかについて詳しくお伝えします。
お子さんが現在小学校入学前と後で参考にしてほしい内容や対応が変わってきますので、入学前の場合は記事の下の方を読んでみてください。
通級に通うまでの経緯
小学校入学前からひらがなの読み書きの練習を始めましたが、なかなか覚えられず少し心配していましたが、早期の幼児教育を熱心に教えていたわけではないのでこんなもんかなという思いもありました。
小学校の説明会では「自分の名前が読めれば大丈夫です。」とのことだったので、自分の名前は読み書きできるし、入学前テストでも特に何か連絡が来ることもなく大丈夫かなと大きな心配はせずに入学しました。
入学後音読等の宿題の様子をみて、やっぱり読み書きが苦手かもしれないと思いインターネットで調べてみて読み書き障害・読字障害・ディスレクシアなどの言葉を初めて知り、子供の特徴とよく似ていたので心配になり小学校1年生の担任の先生に相談して、
「先生からみて学習障害等の疑いがありますか?」
「専門の窓口に相談した方がいいですか?」
と伺いました。
先生の答えがYESだったので、地域の相談窓口に電話をしてみることにしました。
地域の窓口(わからない場合は教育委員会に電話すると教えてもらえます)に電話をするのも勇気がいるかもしれませんが、とても親身になって話を聞いてくれ面談の場を設けてくれました。
地域によって対応の違いがあるかもしれませんが、まずは保護者と2者面談で、その後子供と3人で面談し同日に子供の検査があるという流れでした。
学校の先生が判断できない場合であっても、親御さんがもしかしたら学習障害かもと思えば地域の教育相談に相談してみてください。
面談や検査日までしばらくかかったので、その間に眼科に行くことを勧められました。視力検査はもちろん保険がきくのですが、視機能の検査は保険がきかないので2万円ほどかかったと思います。
- 眼科で視力検査をしてみる
- 眼科の先生に読み書き苦手なことを伝える
- 眼科によっては視機能の検査もしてくれる(視機能の検査ができる病院は少ないそうです)
読み書き障害・ディスレクシアといっても、
読み書きが苦手な原因は人それぞれ違っていて、何が原因かによって合うトレーニング法や向いている勉強法がかわってきます。
まずは、専門の方にみてもらって、子供の苦手な部分を知ることが大切です。
言葉の理解度を調べるテストをしてくれる先生と、作業療法士の先生と眼科の医師の計3人の先生に診てもらいました。(作業療法士の先生は必要があれば紹介されますが必要がない場合もあります)
我が子は、目で見た文字を言葉に出したり書き写すときの処理に時間がかかるため学習の支援が必要という結果でした。
この時点では学習障害の診断がでるわけではなく、学習障害の診断は専門の医療機関にかかる必要があります。
学習をサポートしてくれる地域のセンターとの面談がすぐ受けられない場合は家庭で下記のことを試してみて、見え方に変化があるか子供に聞いてみるといいと思います。
- 文章に赤や緑の透明下敷きなどをのせて読ませてみる
- 拡大鏡で読ませてみる
- 文字の色を変えて読ませてみる パソコン等を使って
- 字がまっすぐ並んでいるか、歪んで見えていないか聞いてみる
以前、読字障害は一生治らないという記事を見たことがあり、とても落ち込んだのですがそれでも少しは良くなることを願って発達センターや通級に通いながら家でもトレーニング等をしてきました。
最近読んだ記事では、読字障害は改善できるという内容でした!!
事実、我が子が読書好きにまでなったので、今私が自信をもって言えるのは子供に合ったトレーニングや学習を続ければ改善できる可能性があるということです。
学習障害かもしれないと思うけど、なかなか相談できずにいる方や相談するか迷っている方はお子さんのために是非相談してみてあげてください。
市町村での検査・面談・指導はすべて無料です。
通級とは
通級とは通常のクラスに在籍しながら、特性にあった指導をしてくれる教室で「個別のクラスに通う」というものです。
ここでは、通級に抵抗があったり、通うことが不安な方に知ってほしい内容をお伝えします。
通級の内容
- 通級は週1回45分間、集団ではなく個別もしくは少人数で子供ひとりひとりに合った指導してくれます。
- 低学年の場合は授業を抜けて通級に通う場合が多いですが、遅刻や早退扱いにはなりません。
- 高学年は授業が終わった後(放課後)に通う場合が多いです。
- 学校の授業が優先になるので、通級の先生と担任の先生とで連携をとってくれます。
- 授業はすべて無料で学習をサポートしてくれます。(バス代も支給される場合があります)
- 病院の診断書等は必要なく、検査と面談等でサポートが必要だと判断された場合通うことができます。
- 通っている学校に通級がない場合は、親が送迎をする必要があります。
- 保護者は近くで待機していても外出しても大丈夫です。(地域により違いがあるかもしれません)
上記の内容は地域によって多少の違いがあるかもしれません。
通級というと、身構えてしまったり、通わせることに拒否感がある親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、うちの子達が通級に通っていることで今まで嫌な思いをしたことは一度もありません。
もちろん、通っていることをクラスのみんなに伏せておくことは可能ですが、隠すことでもないと思っているので早退するときにお友達に聞かれた場合は「別の学校でお勉強しているよ」と伝えていました。
通うことで子供がいじめられるのではないか等の不安がある方もいるかもしれませんが、そのことが原因でいじめられたことはありません。
そういう不安があって通わない選択をするのは残念なので、まずは通ってみて様子をみてみることをお勧めします。
我が子はいつも通級に通うことを楽しみにしています。
行ってみてどうしても、行きたがらない等の場合は、やめる選択も可能なのでご安心ください。
通級に定期的に通えない場合でも、学習サポートの相談にのってもらえるので地域の相談窓口にまずは電話してみることをお勧めします。
子供の困りを改善するだけでなく、私自身も子供の将来の心配事の相談に乗ってもらい親身になってサポートしてくれる先生方にとても救われてきました。
様々な理由で相談できなかったり、相談したけど検査で引っかからなかったのでサポートを受けられない、または忙しくてどうしても通うことができない等の場合はこのブログのトレーニング法や勉強法を参考に、お子さんと家庭でできることを是非やってみてください。
小学校入学前の不安
幼稚園児のお子さんで読み書きが苦手と悩んでいる方は、まだそれほど心配しなくても大丈夫だと思います。
現に我が子の1人が小学校入学前までは、字を教えても読み書きに全く興味がなく、本を読みたがらずなんとか自分の名前が書けるくらいでした。
この子も読み書き障害の疑いか・・・と思いましたが、小学校入学後にどんどん吸収して漢字を覚えることも字を読むこともできるようになりました。
入学して間もなくは、幼稚園の頃から文字に触れていた子や興味があった子とそうでない子の学力に大きな差があるようです。
入学してしばらくすると今まで全く興味のなかった子供でもできるようになってくるという話をお友達からもよく聞きます。
なので、あまり早くから悩んでも取り越し苦労になることもあるので入学してしばらく様子を見るといいと思います。
上の子の頃は、2年以上の学力の差が認められないと通級に通うことができない仕組みでした。
つまり、3年生で1年生の漢字が読めない書けない等。
苦手な事が明らかなのに、もっと早くに専門的な指導を受けたいともどかしい気持ちもありました。
しかし、近年では2年以上の学力差が認められなくても早い段階で通級に通える仕組みに変わってきました。
下の子は2年生の頃から通級に通っています。地域ごとに対応がかわってくるかもしれません。
早くどうにかしてあげたいという思いもあるかと思いますが、成長とともにできるようになることも十分あるので、焦らず子供のペースに合わせて見守ったり家でできるサポートしてあげるといいのではないかと思います。