我が子は授業の内容は理解できていても、読み書き障害(疑い)があるためテストとなるといくら努力してもなかなか平均点に追いつかない状況が続きました。
学力の高い子が多い地域に住んでいるということもありテストの難易度も高く、内申点を上げるにはとても大変な公立中学校に通っています。
中学入学前から高校進学に不安があり、地域の学び相談の先生との面談の際、テストの点数以外で高校入試で必要になる内申点を少しでも上げるためにやっておくといいアドバイスを相談員の先生に教えていただいたのでシェアしたいと思います。
受験前にあわてて対策できるものではなく、日頃からやっておくといいことばかりなので、是非参考にしてみてください。
大きく分けて、通知表の成績に関わってくる内容と、受験の時に内申点が加点される内容に分かれています。
テストの結果以外で通知表の成績に関わってくる内容
- ノート提出・課題提出等の期限を厳守する
- ノートの書き方を工夫する
- 積極的に手を挙げる
- 夏休みの宿題の自由研究や作文等に力を入れる
- 実技教科(技術家庭科・音楽・美術・体育)の実技にも力を入れる
ノート提出・課題提出等の期限を厳守する
定期テスト前になるとノート提出やワーク等の課題提出がある場合があります。この期限はとっても大事なので必ず守るようにしましょう。
もしも、提出が間に合わなそうな場合は、範囲を考慮していただいたり、課題の範囲をを早めに伝えてもらう等の合理的配慮を受けられることができる場合もあるので前もって先生に相談してみるといいです。
具体的に範囲の考慮というのは、我が子の場合、数学の基本問題と応用問題はやる、発展問題はやらなくてもOKというふうにしてくれています。学習障害の子だけでなく数学が苦手な子全般にアナウンスしてくれているそうです。
また、課題の提出範囲を一般の生徒には2週間前に知らされるけれど、3週間前に事前に教えてくれるという配慮をしていただいていた時期もあります。(自分で早めに取り組めるようになってからはそういった配慮はしてもらっていません。)
このような合理的配慮を受けられるので、提出期限は必ず守ることが大事です。
その他の中学校で受けられる合理的配慮についてはこちらの記事➾【学習障害(ディスレクシア)】の子供が中学校で合理的配慮を受ける方法と内容
小学校での合理的配慮➾【読み書き苦手・ディスレクシア】の子供の小学校での合理的配慮
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ノートの書き方を工夫する
中学生になると定期テスト前にノートの提出がある学校が多いです。
黒板を書き写すだけではなく、先生が言った大事そうな内容のメモ等も書いたり、ノートの書き方を工夫するといいそうです。
・板書はなるべくすべて書く(書ききれない場合は友達に写させてもらう・コピーさせてもらう・タブレットで写真をとる・最低限必要な部分だけを先生に聞いて書くこちらの記事も参照⇒【学習障害(ディスレクシア)】の子供が中学校で合理的配慮を受ける方法と内容)
・板書の他に先生が言っていた大事な事やその時に疑問に思ったことや感想等を書く
・単元の最後に振り返りや自分なりのまとめや感想を書く
・色分け等で分かりやすく書く
・練習問題を何回もやった場合は、何回目なのかをノートに記入する
・数学や理科の計算式は別の紙に書かずにノートに書く・別の紙に書いた場合、その用紙も提出する
ノート提出がある学校がほとんどなので、日頃からノートをしっかり書くようにすると内申点の加点も期待できます。
『成績が上がるノートの取り方』という参考書も出ているので参考にしてみてください。
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積極的に手を挙げる
これは我が子は全く実践できていませんが、意欲的に学習していることがわかるのでとても重要視されるポイントです。
友人のお子さんの話ですが、テストで100点を採っても通知表で5を取れなかったという話を聞いたことがあります。積極的ではない子なので、手を挙げて発言することができなかったり、授業中の板書を取らずそのような結果になってしまったのだろうと言っていました。
積極的に手を上げられない子は、ノートや課題提出に力を入れるといいですね。
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夏休みの宿題の自由研究や作文等に力を入れる
夏休みの宿題は社会のレポート、理科の自由研究、国語の作文や読書感想文、絵画、習字など小学校とは比べ物にならないくらい多くあります。(学校にもよりますが)
社会のレポートや理科の自由研究は、研究内容や誤字脱字のチェックなどしっかりとフォローしてあげました。
絵画の提出や習字は提出義務はない場合が多いと思いますが、なるべく提出するようにしました。大きな賞を取れなくても、やることに意義があり、積極性をアピールできるので提出した方がいいと思います。
ただ、社会・理科・国語は夏休み等の宿題で加点がもらいやすい科目になりますが、英語や数学はワークの課題以外夏休みの宿題がほぼないので加点をもらえる要素が減ってしまいます。
なので、英語・数学に関しては特に日頃からテストに向けて頑張る必要があります。
実技教科(技術家庭科・音楽・美術・体育)の実技にも力を入れる
受験に関係ないのではと思うかもしれませんが、推薦入試の場合、学校によっては5教科だけでなく9教科の合計点が基準になる場合もあります。
読み書き苦手な子供は、手先が器用だったり、運動が得意だったり、芸術面が長けていたりすることが多いそうです。
なので、5教科以外の実技がある教科についても気を抜かずしっかりと提出期限を守ったり、忘れ物をしないようにしたり、積極的な姿勢を見せることが大事です。
受験の時に内申点が加点される内容(学力以外で)
①部活動に3年間在籍する
②地域のボランティア活動に参加する
③委員会活動に積極的に参加し委員長もしくは副委員長になる
④生徒会に所属する
⑤皆勤・精勤をめざす
推薦入試のときに基準となるのが、5教科もしくは9教科の通知表の成績(1~5段階評価)の合計が志望校の基準に達しているかということになります。
学校によって、5教科・9教科ともしくはどちらかよい方という風に決められていて、その基準に足りなかったときに上記の内容が達成できていれば加点してもらえる場合があります。
高校の募集要項に記載されているの志望校の推薦基準に満たないと思って、あきらめず加点項目がないかしっかりと確認する事をお勧めします。
上記5つは、推薦の内申点が1・2点足りなかった際に学校によっては加点がもらえる項目になります。①~③について詳しく説明します。
※たとえ、3つの加点がクリアしている場合でも、最大加点が2点までとなっている学校がほとんどなので募集要項をしっかり確認してください。
部活動に3年間在籍する
部活動に3年間在籍するというのは、学校によっては同じ部活で3年間というところもあれば、転部をしたとしても3年間やっていればOKな学校もありますし、部長・副部長を務めていないと加点がもらえない学校もあります。
地域のボランティア活動に参加する
興味があるボランティア活動を地域で探してみることもおすすめです。
役所のボランティア活動を紹介している部署で探すと地域のボランティア活動に参加することができます。
夏休み等の長期休みを利用して、自分に向いているボランティア活動を探していい経験ができたらいいですね。
ですが、内申点のためにやるという中途半端な気持ちで務まることではないのでしっかりと考えて責任もってやり切れるかを考えながらやるといいと思います。
まとめ
中学入学前は、読み書きが苦手な我が子はテストの点数が採れないだろうから一般の高校に進学できるのかとても不安に思っていました。
しかし高校受験で必要になる通知表の内申はテストの点数だけでなく、普段のがんばりや生活態度次第で学校推薦をもらえるのでテストの点数だけで、日々の生活を大事にしてあきらめず志望校めざしてがんばってほしいです。
社会のレポートや理科の自由研究は、研究内容などしっかりフォローしてあげて、ほぼAプラスをもらい、ノートもしっかりと書き期限を厳守することで、通知表の成績は平均をとることができています。テストの点数はびっくりするくらい平均点を下回っている科目もありますが(笑)
なるべく子供が行きたいと思う学校に通えるように親としてできることはしっかりフォローして選択肢を増やしてあげることができたのではないかなと思っています。
そして、それを教えてくれたたくさんのアドバイスをくれた学び相談の先生にはとても感謝しています。
それと同時に、今は定時制や通信制の高校だけでなく、単位制の学校や専門的な事を学びながら高校卒業資格がもらえる高校など様々な形態の学校があり、それぞれの子どもにあった学校選びができるので受験に対してそれほど大きな不安を抱える必要がなかったなと感じています。